carin days

いつだってわくわくするのは”普通じゃない”ことばかり

世界が色づく瞬間

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いま、

目の前に見えている世界には

もちろん色や形があって、

わたしはそれを認識している。

 

一度、見たことのあるものは

記憶を辿ってそれを

頭の中で再現することができる。

 

それを思い返すことで

イメージすることで、

それと出会った瞬間の

印象や感動や思い出が

鮮やかに自分の中に広がる。

 

それが、

"カラー"の世界だとしよう。

 

すると、

見たことのないものや

知らない世界というのは

わたしの中で

"モノクロ"の世界となる。

 

ぼやけて、線の輪郭さえ

描くことのできない世界。

もちろんそこに色はない。

 

自分の知識や経験の中で

こんな感じかな?、と

自分で色付けすることはできるけど

それは想像の世界で、リアルではない。

 

そんな世界が、

一瞬にして色鮮やかに

蕾が開くように

自分の中に広がる瞬間。

 

"モノクロ" が "カラー" になる瞬間。

 

わたしは今日、

それを目の当たりにした。

 

 

 

友人に誘われて行った

カフェで出会ったのは、

溢れる出るほどの

コーヒー愛を抱いている人。

 

わたしは

コーヒーに関する知識はなくて

かろうじてカフェラテと

カフェオレの違いがわかる程度。

 

そんなわたしが

彼のコーヒー愛に触れて

コーヒーに対する感覚が変わった。

 

というのも、ただ話を聞いて

すごいなー、なるほどなー

と思ったからではなくて、

彼の感覚を"共有"できたから。

 

正直飲むのはいつもカフェラテで

ブラックは苦くて

眠気覚ましとしか思ってなかった。

 

でも、彼が勧めるコーヒーには

果汁が溢れるような美味しさがあるという。

きっとこれを飲めばブラックに

対するイメージ変わるよ、と。

 

とはいえ、半信半疑のわたし。

本心じゃなくても

美味しい、と言わなければ

ならないのかなという

変な使命感を抱きつつ

飲んでみた先に広がったのは

なにこれ!!! という感動。

 

苦味は全くなく、

果実感のあるフレッシュ感と

舌に残らないまろやかな酸味。

 

これを感じた瞬間、

彼の感覚が自分の感覚になり、

自分の "モノクロ" だった

コーヒーの世界が

一瞬にして "カラー" になった。

 

そこにあったのは

知らない世界を知った喜びと

もっと知りたいという好奇心。

 

そして、これこそが

自分の求めている

本質的な感覚だとわかった。

 

 誰かの感覚が自分の感覚になる

モノクロの世界がカラーの世界になる

知らない世界が自分の世界になる

 

その瞬間こそが

自分のひとつの

"モノクロ" の世界が

"色づいた" 瞬間だった。

 

そしてこの "色づく喜び" は

誰かと共有することで

より鮮やかさを増す。

 

わたしはこの、

ワクワク ドキドキ と

鼓動が高鳴るような瞬間を

もっともっと感じて生きたい。